精神科
リハビリテーション
作業療法とは
リハビリテーションのひとつであり、主治医の処方箋が必要になる治療の一環です。
作業療法では、集団を用いた作業活動を用いて他者とのやりとり等を練習し、
心の安定を図れるよう介入しています。
こんな思いやお悩みはありませんか?
-
孤立している
気がする - 集団が苦手
-
常に悩み事が
頭から離れない -
じっとしていることが多く、
体力が落ちてきた - 生活のリズムが崩れている
などでお悩みの方は、一度ご相談ください。
対象の方
主に入院中の方
当院の特徴
参加するメリット
- 集団なので、孤独感を緩和できる。
- 集団の中で個人作業などを行い、周りに他者がいても自分のペースを保つ練習ができる。
- 作業に意識をむけることで一時的に悩みから離れ、冷静な自分を取り戻しやすくなる。
- 継続できると活動量が日々確保でき、体力の維持・向上につながる。
- 離床時間を日中に確保でき、生活リズムを整えられる。
安心して退院の日を
迎えるために
入院治療中には薬物調整や安静を保ちながら、退院を視野に入れた生活をされることとなります。退院時に、安静による体力の低下や(他者交流の不足による)対人交流の不安などが少なくできるよう、作業療法でお手伝いできれば幸いです。
精神科リハビリテーション室
プログラム内容
リハ室の1日の流れと
プログラム例
- 基本的には、毎週月〜金までの提供で、男女別となります。
- 午前と午後で2時間の枠を設けており、曜日によって提供場所と時間が変わります。
- プログラム例
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
---|---|---|---|---|---|
午前 (9:30~11:30) |
自由選択活動 (女性) |
チーム対抗 (男性) |
創作レク (女性) |
自由選択活動 (男性) |
頭の体操 (男性) |
午後 (14:00~16:00) |
スポーツ (男性) |
チーム対抗 (女性) |
創作レク (男性) |
スポーツ (女性) |
頭の体操 (女性) |
プログラムの詳細
各病棟ごとに実施するプログラムの詳細をご紹介します。
急性期治療病棟内
急性期治療病棟内の一部屋で各プログラムを実施します。
基本的に出入りは自由で、集団や他者への抵抗感や、不安感などの軽減を共通目標として介入していきます。
プログラム | 内容・目的 |
---|---|
プリント・ぬり絵、 ちぎり絵 |
小集団(同じ病棟の人のみの10名程度)で個々の作業に取り組むことで、集団への抵抗感を緩和し、大集団(精神療養病棟内:他病棟の患者さま同士が集まる/一般の人的環境を模した状態/~60名程度)への参加移行を促進します。 |
スポーツ・体操 | 体を無理なく動かし、適度な疲労を自覚できるようにします。休息の取り方を獲得できると、さらに良いです。 |
頭の体操 | 知的好奇心を適度に生かし、集中力の向上や楽しみを見出します。 |
精神療養病棟内・リハ室内
精神療養病棟では、長期に療養を要する方が入院されています。
病棟内ホールやリハ室内でのプログラム提供となり、心身機能維持や生活リズムの改善・維持が参加者共通の目標になります。急性期治療病棟から参加された方は、大集団(他病棟の患者さま同士が集まる/一般の人的環境を模した状態)への適応訓練にもなります。
プログラム | 内容・目的 |
---|---|
机上作業系 クラフト/創作レク/ 読書/プリント・ぬり絵/ちぎり絵 |
机上作業に関わる内容では、自分で内容を選択して取り組んでいただくことを主としています。集団の中でも個々人で作業に取り組みます。 集団の中で作業ができる/質問や相談など作業遂行に必要なコミュニケーションが取れることを目的とする方が多いです。また、作業自体を楽しみながら、入院中の気分転換をする役割も担っています。 |
身体運動系 スポーツ/体操レク/ チーム対抗/頭の体操 |
身体運動がテーマの内容です。ストレスの発散を含めた心身の賦活化が主目的になります。 マンネリ化を防ぐために、その都度内容やルールを変え、説明してからの開始となります。集団で同じ内容に取り組むこととなり、机上作業系の内容よりも、他者との協調性が求められる内容でもあります。 |
参加条件と手順
主治医からの処方箋が必要です。
主治医からの処方箋が必要となります。処方箋がリハ室へ届いたのち、作業療法士との面談を経てからの参加となります。体調その他、状態によっては参加をご遠慮いただくこともあります。
利用者さまと、そのご家族さまへ
精神科リハビリテーションのご利用をご希望の方は、
一度、主治医に相談またはお問い合わせください。
お問い合わせ先
入院中の方
「主治医」または「病棟看護師」までお声がけください。
外来通院中の方
「主治医」までお声がけください。